峰シェフの健康レシピ -15ページ目

バナナ

フルーツ特集です。フルーツって高いですよね。なかなか買うのをためらってしまいます。でもおいしいし、健康にもいいですよね。

今回はバナナを取り上げます。バナナはお手頃で私的にはかなり身近な存在です。
しかし、昔はメロンと肩を並べる位の高級果物だったのです。

でもこのバナナあなどってはいけません。味はぱっとしませんが、秘めたるパワーときたらフルーツ界でNo.1かもしれません。

■時間差三段攻撃!!
バナナに含まれる糖質には、3つの種類があります。蔗糖・果糖・ブドウ糖です。
この3つの糖は体内に吸収されるまでの時間に差があります。

まずは特攻隊長の蔗糖が頑張ります。2番手はブドウ糖。最後に果糖がパワーを発揮します。このように、即効性があって持続性もある効率のよいスタミナ源なのです。

■天然のミネラルパッケージ
バナナにはミネラルがバランス良く含まれています。詳細は下記の栄養素にまとめていますが、中でもカリウムの量ときたらずば抜けてます。

カリウムは血圧を正常に保つ働きがあります。というのも、ナトリウムと対抗する立場なのです。なにかと塩分の取りすぎになってしまうので、カリウムの存在を忘れないで下さい。

■白血球を増やし、免疫力アップ!!
本当にバナナ君はすごい。白血球が増えるとどうなるか。。
人間はウイルスや細菌などの危険から身を守るときに白血球が活躍します。
そうです。攻撃力アップです。

しかも、白血球の質もアップさせるのです。即ち、1つ1つの白血球がガリガリではなく、ムキムキなのです。(すいません。わかりずらいですよね。)
いくら白血球の数が多くても弱々しいヤツばかりでは、守りにならないのです。

■脳に響くバナナパワー
すごいです。脳にも働きかけます。
ずばりセロトニンです。セロトニンは脳の感情コントロールに関わる、重要な神経伝達物質です。セロトニンが不足すると、いわゆるキレる状態になったり、うつ病の原因になったりします。

ひとことで言うと、脳がリラックスした状態になると言う事です。α波が出てイライラを沈めるのです。バナナの中にもともとセロトニンは入っているのですが、さらにトリプトファンとビタミンB6がセロトニンを作り出す働きもあります。

■シュガースポット
あの黒い斑点です。一見気持ち悪いですが、あるのとないのでは大違いです。
熟成が進み、全体的にバランス良く黒い斑点が出たものは、免疫力何倍にもなります。

保存する時は冷蔵庫に入れてはダメです。低温に弱いので、バランス良く追熟していきません。15度位の環境で、きれいなシュガースポットを作りましょう。


★栄養素★
カリウム・食物繊維・ビタミンC,B6・カルシウム・ナトリウム・リン・
マグネシウム・鉄・亜鉛・銅

★効能★
高血圧・脳卒中・がん・夏バテ・精神安定・便秘


ケアウエイブ

牛乳

突然ですが、今回は牛乳についてです。
牛乳嫌いの方も、最後まで読むと飲みたくなるかもしれませんよ。

そうなんです、私の周りには結構、牛乳嫌いがいます。ちなみに私は牛乳大好きです。調子いいと、一気に1Lパック半分位いっちゃいます。

なぜ嫌いなのか聞いてみると、味、匂い、色、下痢になるなど…
私からすると信じられませんが。。

では早速、栄養成分をみていきましょう。
牛乳は完全栄養食品と言われるだけあって、良質のたんぱく質を始め、脂肪、ビタミン、ミネラルなどが満遍なく含まれています。

中でもやっぱり、カルシウムですね。
成人の1日の所要量は600mgですから、コップ1杯で1/3が取れてしまいます。

牛乳のタンパク質の80%を占めるカゼインという成分には、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。カルシウムは吸収されにくい栄養素なのですが、カゼインのおかげで吸収率が60%と高くなっています。

また、MBPという成分に骨をつくる働きがあります。骨粗鬆症の予防に効果を発揮します。
カルシウムには、イライラや興奮を鎮める作用もあります。
また、乳糖には体内の有害物質を取り除き、腸内の善玉菌を増やす働きがあり、便秘予防に効果的ですね。

さらに、副甲状腺というものがあるのですが、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きがあります。血液中のカルシウムが不足すると、ホルモンを分泌し、骨のカルシウムをとかして不足を補います。
その際に細胞内に不要なカルシウムを押し込むと、バランスが崩れ、細胞の機能が破壊されたり、情報の伝達がうまくいかなくなったりして、がんやアルツハイマー病、動脈硬化の原因になると考えられています。

●あの独特の匂いですが、高温殺菌される時のたんぱく質が焦げる匂いが残ったものです。では、殺菌していないものはというと、そうです匂いません!
そんな牛乳があるのです。無殺菌で特別牛乳と呼ばれています。これはちゃんと許可を受けている牧場でしか販売できません。一度試してみる価値はありますよ。

●お腹ゴロゴロ
腸の酵素であるラクターゼの活性が低く、摂取した乳糖を分解しきれず、大腸で悪い菌が乳糖を食べるために起こる症状です。日本人は欧米人に比べ、体質的に乳糖を
分解する酵素が少ない為下痢を起しやすいのです。




★栄養素★
カルシウム・たんぱく質・脂質・糖質・ビタミンB2,A

★効能★
骨粗鬆症・精神安定・便秘・肌の潤い・肌の張り・冷え性
疲労回復・肩こり・めまい・立ちくらみ・歯の健康
がん・アルツハイマー・動脈硬化

きのこ類

松茸 なんだ?


私的には秋と言えば、断然食欲の秋です。

ジビエを始め沢山のおいしいものにあふれています。

秋が旬な食べ物の中にきのこがあります。


この画像は何かわかりますか? 
松茸です。カナダ産です。

先日、カナダで働く友人が松茸を山で採り、画像と共に持って帰ってきてくれました。
国産物に比べると、色が薄く傘も大きめですが、香りや食感は負けていません。


きのこランキング

私は松茸大好きです。あの香りがたまりません。

しかし、一般的には、好きなきのこトップ3には松茸が入って来ないのです。

しめじ、えのき、しいたけがトップ3です。
意外と思い入れはないのですね~

さて、前置きが長くなりましたが、今回はきのこ類に関してお話ししたいと思います。

きのこと言っても最近は沢山の種類が出回っていますねー。


きのこは女性の味方

現在は20種類位の品種がありますが、栄養価はだいたい同じ様な傾向があります。
食物繊維やビタミンB群を多く含み、ビタミンDを含むのも特徴です。

ずばり、きのこは女性にやさしい食べ物です。
きのこは低エネルギー食品の代表選手です。ダイエットには欠かせません。
ビタミンB1,B2には糖質や脂質の代謝を促進する働きがあるので、肥満や糖尿病の予防に効果があります。

さらに、便秘に有効な食物繊維が豊富に含まれており、ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨粗鬆症を予防します。(発音難しいですね)


きのこの底力

また、きのこ類にはコレステロールを分解する作用があり、動脈硬化や高血圧を改善します。

特にしいたけに多く含まれるエリタデニンや、はたけしめじに含まれるプチドなどの成分にその効果が認められます。
ペプチドは、高血圧に深く関わっているACEという酵素の働きを抑えます。

最後に、きのこ類にはβ-グルカンという多糖体が含まれており、この物質がん抑制効果があることがわかっています。
また、えのきだけに含まれる、EA6という糖タンパクにもがんを抑制する効果があります。

きのこ類の抗がん作用は、正常な免疫機能を高めることによって、がん細胞の増殖を抑えるものです。

そのため、がんだけでなく感染症からも体を守ってくれます。

きのこって本当にすごいですね。

きのこを良く食べる人は、がんや成人病の発生率が少ないというデータはいろいろな所に出ています。


きのこを食べる時のポイント

※1

しいたけや干ししいたけは、食べる前に日光に当てるビタミンDが何倍にもアップします。

30分から1時間で、傘の裏側を日光に向けて干して下さい。

※2

ダイエットに効果的といっても、きのこは油を良く吸うので油は少なめか、1度湯通ししてから使って下さい。煮たり焼いたりする方が良いかもしれませんね。また、食べすぎは下痢になりますので、注意して下さい。

※3

きのこのうま味成分であるグアニル酸はグルタミン酸と非常に相性が良いです。
そうです。こんぶで取ったダシと合わせて下さい。感動です。


★栄養素★
食物繊維・ビタミンD,B1,B2,B6・カリウム

★効能★
がん・糖尿病・動脈硬化・高血圧・骨粗鬆症・肥満
脳梗塞・心筋梗塞・花粉症・アトピー


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旬をいただく

新しくテーマを追加しました。食に関するワンポイント豆知識です。
知っておいて損はないと思いますよ。

第1回目は旬をいただくと題して、旬に食べるのがいいと言われている理由について書きたいと思います。

新鮮なものを買う事は鉄則ですが、生鮮食品は新鮮であればあるほど、栄養の損失が少ないですし、何よりおいしいです。

特にビタミン類は壊れやすいので、注意が必要です。
例えばほうれん草では、新鮮なものと5日たったものでは、ビタミンCの含有量が30%も違います。
野菜や果物は色やみずみずしさ、張り、つやなどをしっかりチェック!
魚は目やえら、腹部の締まり方、張りなどを、肉は色やつやなどをチェックしましょう。

しかし、どんなに鮮度が良くても、ハウス野菜は露地野菜には勝てません。
今は技術の進歩によって、季節を問わず様々な食べ物が手に入ります。
旬と言われてもいつなのかわからない、知らないという人も増えてきました。

野菜にも果物にも魚介類にも旬があります。
旬はその食べ物が1番多くとれる時期で、1番おいしい時期です。
しかも、流通量が多いので安価です。

私もよくスーパーに買い物に行きますが、常に旬のものを意識して選びます。
同じものを食べるのであれば、自然のサイクルに合った、栄養価の高いものを買わないと損ですよね。

もう1つおもしろい話を聞いて下さい。
一般にきゅうりやなす、トマト、スイカなど、暑い季節、暑い地方でとれる野菜や果物は体を冷やします。
南国でとれるパイナップルやマンゴー、パパイアなどもそうです。

これは暑い時は体を冷やし、よけいな熱をとり体の調子を整え、夏バテを防ぐためです。逆に冬にとれる野菜は体を温めます。

自然はすごいですね~。うまく体のバランスがとれる様になっているのです。
ですから、難しく考えず自然のリズムに合わせ、旬のもの、地場でとれたものを食べていれば自然と健康を保つ事ができるのです。


※旬は1つの季節に決まっているわけではありません。春と秋が旬という野菜も多いものです。また、とれる場所によって旬が移動することもあります。
桜前線と同じように、野菜前線もあります。その月に1番おいしい地方のものを選ぶのが賢い買い方ですね。

にんにく

にんにく のっぽ?



個人的に大好きなにんにくについてお送りします。

みなさんにんにくは好きですか?
私はいろんな料理についつい入れてしまいます。


あのにおいが苦手という人もいると思いますが、

私などはレストランからにんにくの良い香りがすると、

いつの間にか足を踏み入れてしまいます。


●にんにくパワー●
小粒なやつですが、秘めてる力はすごいんです。
古代エジプトでは強壮食品とされ、筋肉労働者の間で愛用され、

古代ギリシャ医学では薬用植物として評価されています。

漢方でも広く使われていますね。

さて、まず栄養成分ですが、ビタミンB1とカリウムが目立っています。

ミネラルはバランス良く含まれていて、カリウムの他にリンカルシウム

マグネシウム、鉄、亜鉛なども含まれています。

食物繊維も1かけに0.3gとなかなかすごいです。


●においの正体●
あの強烈なにおいの正体はというと、無臭成分のアリインに酵素のアリイナーゼが作用して、

強烈なにおいを持つアリシンに変わることから起こります。

このアリシンは強力な殺菌作用を持っています。

体内にウイルスや細菌が入るとやっつけていまうのです。

カゼのウイルスはもちろん、あのO-157菌もやっつけてしまうほどの威力があります。
(ちなみにこの力は、生でも加熱しても変わりませんよ~ ご心配なく。)


●すばらしい効能●
アリシンは毛細血管を広げ、臓や胃腸の機能を活発にし、冷え性を改善します。

神経痛や肩こり、腰痛、低血圧などにも効果があります。

まだあります。アリシンは疲労回復のビタミンと言われるB1と結合すると、アリチアミンという物質になります。
このアリチアミンは脂溶性で吸収されやすく、しかも体内に長くとどまるので、ビタミンB1と同様の疲労回復効果を発揮します。

ちょっとしつこいですが、もう少しだけ書かせて下さい。
本当に、にんにくはすごいんです!

アリシンは、分解される過程でシステインという含硫アミノ酸をつくります。

これには血中の善玉コレステロールを増やし、悪玉を減らす働きがあります。


コレステロールの酸化を抑制できれば、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、高血圧などの予防に効果があります。

さらに含硫アミノ酸は、体内の有害物質発ガン性物質を取り除く作用があります。

●においが気になる方へ●
あのにおいは細胞に傷が付く事で発生しますので、無傷のまま蒸したり、

電子レンジで処理するなどの加熱で、アリシンの生成を抑えられます。

●それでもにおいが気になる方へ●
一般的にマッコリ酒が消臭に効果があると言われています。
また、意外と牛乳より水の方が消臭に効果があるのです。


マッコリ酒と同じく水には電荷が多いためです。

牛乳は脂肪が作用すると考えられているので、メカニズムが違います。


★栄養素★
ビタミンB1,C,E・カリウム・カルシウム・リン・鉄・銅・亜鉛・食物繊維

★効能★
冷え性・神経痛・肩こり・腰痛・低血圧・疲労回復
動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞・高血圧・がん・肥満


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